メダカの誕生
メダカのオスとメスの見分け方、受精と卵の成長を学ぶ。
メダカのオスとメスの見分け方、受精と卵の成長を学ぶ。
メダカは背びれとしりびれの形でオスとメスを見分けることができる。受精のしくみを理解する前に、まずはこの観察ができるようにする。
オスの背びれにはどんな特徴があるか。
後ろの方に切れこみがある。メスの背びれには切れこみがない。
しりびれの形はオスとメスでどう違うか。
オスのしりびれは大きく、平行四辺形に近い形である。メスのしりびれは小さく、後ろが短く三角に近い形である。
見分けの目印は「背びれの切れこみ」と「しりびれの形」。
メダカは卵から生まれる。卵が生命として育ち始めるには、オスとメスの両方の働きが必要である。
受精とは何か。
メスが産んだ「卵」に、オスから出された「精子」が結びつくことを「受精」という。
受精した卵を何というか。
「受精卵」という。受精卵だけが、新しい生命として育ち始める。
卵 + 精子 → 受精卵。受精卵だけが新しい命に育つ。
受精卵は数日かけて、目に見える形で変化していく。観察を続けると、命が育つ流れを順に確かめられる。
受精卵はどのくらいで孵化するか。
水温25℃ほどの環境で、おおよそ10〜14日で孵化する。水温が低いと時間がかかる。
受精卵の中では、どんな順序で変化が起こるか。
1日目には目のもとが見え、4〜5日目には心臓が動き始め、10日目ごろには体の形ができあがり、やがて殻を破って孵化する。
孵化したばかりのメダカはすぐに餌を食べるか。
すぐには食べない。お腹に残った「卵黄(らんおう)」の栄養で2〜3日を過ごす。
受精卵は約2週間で孵化。目 → 心臓 → 体 → 孵化、と順に育つ。
メダカを飼って観察するには、自然に近い環境を作ることが大切である。条件を整えれば、卵から成魚までを家庭で見届けられる。
水温はどれくらいに保つとよいか。
20〜25℃が適している。冬は急に冷えないように工夫する。
水草を入れる理由は何か。
メスが卵を産みつけるため、また酸素を補給するためである。
水そうはどこに置くとよいか。
直射日光の当たらない明るい場所がよい。日光が当たりすぎると水温が上がりすぎる。
飼育の基本は「20〜25℃の水温」「水草」「明るすぎない置き場所」。
受精卵を解剖顕微鏡や虫めがねで観察すると、生まれる前から動いている小さな心臓を見ることができる。
卵の中で心臓が動き始めるのはいつごろか。
受精から4〜5日目ごろである。透明な卵を通して、心臓の拍動が確認できる。
血液の流れも観察できるか。
心臓ができるとすぐに血液が体内を巡り始め、顕微鏡で血流が見える。
受精から数日で心臓が動き出す。卵が透明なため、その様子を直接観察できる。
自然のメダカは、川や池の水草に卵を産みつける。卵には独特のつくりがあり、流されにくくなっている。
卵にはなぜ細い糸のようなものがついているか。
「付着糸」と呼ばれる細い糸で、水草に卵をしっかりからませて固定するためである。
水草に産みつけることには、どんな利点があるか。
流れに乗って遠くへ流されにくく、他の魚に食べられにくいという利点がある。
メダカの卵は付着糸で水草にからみ、流されず守られながら育つ。