花から実へ
花のつくりから受粉、実と種子ができるまでの流れを学ぶ。
花のつくりから受粉、実と種子ができるまでの流れを学ぶ。
花は植物が次の世代を残すための大切な器官である。種類は多いが、基本的な部品はほとんど共通している。
花の基本的な4つの部品を、外側から順に挙げよ。
「がく」「花びら」「おしべ」「めしべ」の4つである。
それぞれのはたらきはどう違うか。
がくはつぼみを守り、花びらは虫を呼び、おしべは花粉を作り、めしべは花粉を受け取って種子の元を育てる。
花は「がく・花びら・おしべ・めしべ」の4部品からなる。
受粉のしくみを理解するには、おしべとめしべの細かい部品を押さえる必要がある。
おしべの先端で作られるものは何か。
「花粉」である。先端のふくらんだ部分は「やく」と呼ばれ、ここで花粉が作られる。
めしべの先端の部分を何というか。
「柱頭」という。ここに花粉がつくことで受粉が始まる。
めしべの根元のふくらんだ部分を何といい、その中には何があるか。
「子房」といい、中に「胚珠」が入っている。子房はやがて実に、胚珠は種子になる。
おしべは花粉を作り、めしべは「柱頭・花柱・子房(中に胚珠)」からなる。
花から実ができるためには、花粉がめしべの柱頭につく必要がある。これが受粉である。
受粉とは、具体的にどんなできごとか。
おしべで作られた花粉が、めしべの柱頭に運ばれてつくことを「受粉」という。
花粉を運ぶ方法には、どんなものがあるか。
主に「虫が運ぶ(虫媒花)」「風が運ぶ(風媒花)」の2つがある。アサガオやヘチマは虫媒花、イネやトウモロコシは風媒花である。
受粉は「おしべの花粉 → めしべの柱頭」のできごと。虫や風が花粉を運ぶ。
受粉がうまくいった花は、姿を変えながら実と種子を作っていく。
受粉のあと、子房はどうなるか。
大きくふくらんで「実」になる。
胚珠はどうなるか。
「種子」になる。種子の中には次の世代の植物(胚)が入っている。
受粉しなかった花はどうなるか。
実は育たず、花はやがてしおれて落ちてしまう。
受粉 →「子房 → 実」「胚珠 → 種子」へと変化する。
1つの花におしべとめしべが両方そろっているとは限らない。花の作りには大きく2つの種類がある。
1つの花におしべとめしべの両方がある花を何というか。
「両性花」という。アサガオやアブラナがその例である。
おしべだけの花とめしべだけの花が別々になっている花を何というか。
「単性花」という。おしべだけの花を「雄花(おばな)」、めしべだけの花を「雌花(めばな)」という。
単性花の代表的な植物は何か。
ヘチマ、カボチャ、キュウリ、トウモロコシなどがあげられる。
1つの花におしべとめしべがそろうのが両性花、別々なら単性花。
多くの花は色鮮やかで甘い蜜をもつ。これは虫を引きよせて、花粉を運んでもらうための工夫である。
花が虫を引きよせるためにもっている特徴は何か。
鮮やかな色の花びら、甘い香り、栄養になる蜜などである。
虫の体にはどうやって花粉がつくのか。
虫が蜜を吸う間に、体の毛などにおしべの花粉が自然にくっつく。それを他の花に持ち運ぶ。
虫媒花は「色・香り・蜜」で虫を引きよせ、花粉を運んでもらう。
イネやスギの花には鮮やかな色も蜜もない。代わりに花粉を風に乗せて運ぶ。
風媒花の花粉にはどんな特徴があるか。
とても小さく軽く、量がきわめて多い。風に乗ってかなり遠くまで飛ぶ。
花粉症はなぜ起こるのか。
スギ・ヒノキ・イネ科などの風媒花が大量の花粉を空中に飛ばすため、それが鼻や目に入って体が反応する。
風媒花は「軽い花粉を大量に」飛ばす。花粉症はそのしくみが原因である。