メダカの誕生と人の誕生 — 何が同じで、何が違うのか

どちらも「受精卵から始まる」という点は同じ。でも、成長の場所も、育つ期間も、必要な養分の届け方も全部違う。並べて見ると生き物の多様性がよく分かる。

受精はどこで起こるか

メダカ

水中でメスが卵を産み、そこにオスが精子をかける。「体外受精」である。

メスの体内(卵管の中)で卵子と精子が結びつく。「体内受精」である。

育つ場所

メダカ

受精卵は水草に付着糸で結びつき、水中で育つ。母親の体から離れて成長する。

受精卵は母親の子宮の中に着床し、羊水に包まれて育つ。ずっと母体の中である。

養分の受け取り方

メダカ

卵の中にある「卵黄」を養分として育つ。孵化後も2〜3日は卵黄で過ごす。

胎盤とへその緒を通して、母親の血液から絶えず酸素と養分を受け取る。

育つ期間

メダカ

水温25℃で約10〜14日で孵化する。

受精から約38週(約9ヶ月)で出産に至る。

生まれてすぐの姿

メダカ

孵化後すぐに自分で泳ぎ、まもなく餌を食べ始める。親からの世話はほとんど受けない。

自力で立つことも食べることもできない。長期間、親の世話を必要とする。

まとめ

「受精卵から始まる」共通点はあるが、体外か体内か・卵黄か胎盤か・数週間か9ヶ月か・自立か依存か、と正反対の設計になっている。生き物ごとに、環境に合った子育て戦略があると分かる。